Last-modified: 2016-10-02 (日) 01:20:06
VPN/プロトコル選定基準

概要

Point to Point接続な環境向けのVPNプロトコル選定基準です。

選定基準

VPNサーバー

名称対応プロトコル動作環境セキュリティカスタマイズ扱いやすさ情報量
SoftEtherEtherIP/IPsec, L2TPv3/IPsec, L2TP/IPsec, OpenVPN, SSTP, SoftetherVPNWindows, Linux, FreeBSD, Solaris, OSX
OpenVPNOpenVPNWindows, Linux, FreeBSD, Solaris, OSX
StrongSwanIPsec XAuth, IKEv2Windows, Linux, FreeBSD, OSX, Android
RRASPPTP, L2TP/IPsec, IKEv2, SSTPWindows×××

StrongSwanはIKE実装なので、L2TP部分を別に用意すればL2TP/IPsecも実現できます。
個人的には、IKEv2ならStrongSwan。OpenVPNならOpenVPN。L2TP/IPsecやSSTPならSoftEtherがおすすめです。

VPNプロトコル

名称デフォルトポートクライアント特徴
L2TP/IPsecUDP500, UDP4500Windows, OSX, iOS, AndroidL2TPをIPsecで暗号化した方式。鍵交換にIKEv1を使う。大抵のOSが標準機能で接続できる。Windowsはレジストリで追加の設定が必要
IPsec XAuthUDP500, UDP4500AndroidIKEv1時代の拡張認証方式, Androidしか標準クライアントでサポートしているOSがないので、今選ぶ理由はない
IKEv2UDP500, UDP4500Windows(7-), OSX, iOS(8-)IPsecでトンネリング,暗号化した方式。鍵交換にIKEv2を使う。最近のOSは標準機能で接続できる。Windowsの標準クライアントは機能が少し足りなく問題になることも
OpenVPNUDP1194OSX, iOSポートを1つしか使わないので、443に変更すれば大抵のネットワークから接続できる。iOS/OSX以外は専用クライアントのインストールが必要
SSTPTCP443Windows(vista-)Windowsクライアントしかつなげないのであれば、楽にセットアップできるので選択肢になりえる

個人的には、IKEv2かOpenVPNがおすすめです。

参考