概要 †
フロントエンドにExcelおよびVisio 2007を使用できるデータマイニングアドインが、マイクロソフトから無償で提供されています。
このアドインを動かすための環境を構築します。
このアドインは、Excel(Visio) 2007 Professional以降と、Analysis Servicesが利用可能なバージョンのSQL Serverが必要です。
また、Officeのインストーラーが勧めてくるデフォルトのインストール構成の場合、アドインのロードに失敗します。
Excelの機能をフルインストールしたところ、アドインがロードされるようになりました。
今回は、ワークグループ環境上に構築します。
ExcelおよびVisioを動かすPCとSQL Serverを動かしているPC(仮想マシン)は異なる構成です。
サーバー側の手順 †
- アドインをダウンロードし、インストールします。
ダウンロードの詳細 : Office 2007 用 SQL Server データ マイニング アドイン
- スタートメニュー [すべてのプログラム] - [Microsoft SQL Server 2005 DM アドイン] - [サーバー構成ユーティリティ]を起動します。
- 何も変更せずに、ウィザードを進めて終了します。
- [コンピュータの管理]を開き、[ローカル ユーザーとグループ] - [ユーザー]から、データマイニング用のアカウントを作成します(ExcelやVisioを使うクライアントのログインユーザー名を指定します。パスワードも同一でなければいけません)。
- [SQL Server Management Studio]を起動します。
サーバーの種類を[データベース エンジン]にして、[接続]します。
- [データベース] - [セキュリティ] - [ログイン]を選択します。
コンテキストメニュー [新しいログイン]を選択し、ユーザーを追加します。
- [ログイン名]欄へ、「<コンピュータ名>\<先ほどWindowsへ追加したユーザー名>」を入力します。
- [OK]を押します。
- メニュー [ファイル] - [オブジェクト エクスプローラーを接続]を選択します。
- サーバーの種類を[Analysis Service]にして、[接続]します。
- [データベース] - [DMAddinsDB] - [ロール]を選択します。
コンテキストメニュー [プロパティ]を選択します。
- [メンバシップ]を選択し、[追加]より、先ほどWindowsへ追加したユーザーを追加します。
クライアント側の手順 †
- アドインをダウンロードし、インストールします。
ダウンロードの詳細 : Office 2007 用 SQL Server データ マイニング アドイン
- スタートメニュー [すべてのプログラム] - [Microsoft SQL Server 2005 DM アドイン] - [サーバー構成ユーティリティ]を起動します。[次へ]
- [サーバー名]欄に、<SQL Serverが稼動しているPC名>を入力します。[次へ]
- [次へ]
- [既存のデータベースを使用する]を選択し、[データベース]を、「DMAddinsDB」とします。[次へ]
- [完了]
- ユーザー権限の追加に失敗していますが、先ほどサーバー側の設定の中で設定したので問題ありません。
先ほどSQL Serverに追加したユーザへ、全ての権限を持たせても失敗したので、このような手順になりました。
ウインドウを閉じると、セットアップ完了です。
- スタートメニュー [すべてのプログラム] - [Microsoft SQL Server 2005 DM アドイン] - [Excel サンプル データ]を起動して、動作確認します。
[データ マイニング]タブを選択し、[接続]に[DBAddinsDB]と表示されていることを確認します。
表示されていない場合は、上記ボタンをクリックしてAnalysis Service接続設定を手動で行います。
Visioもとくに追加設定することなく使用できました。
検証時の環境 †
- サーバー
- Windows 2003 Enterprise SP2 x86
- SQL Server 2005 Enterprise SP4
- クライアント
- Windows 7 Professional SP1 x64
- Office Professional 2007 SP2
- Office Visio Professional 2007 SP2
- Windows XP Professional SP3 x86
- Office Enterprise 2007 SP2
- Office Visio Professional 2007 SP2