概要 †
PS3のHDDを交換してみます。
検証した製品は以下のとおりです。
PLAYSTATION 3(40GB)
HGST HTS725050A9A364 500GB
手順 †
- USBで接続可能なバックアップ用メディアを用意します。
今回は外付けHDDを用意しました。
PS3はNTFSフォーマットを認識出来ないので、NTFSでフォーマットされている場合は、FAT32でフォーマットし直す必要があります。ただし、formatコマンドでは大容量ドライブをFAT32でフォーマット出来ません。
Windows上で大容量ドライブをFAT32でフォーマットするツールもあるようですが、それをインストールするよりも、手元にあるLinuxを使ったほうが手っ取り早かったので、今回はそちらを選択しました。
LinuxTips/HDDをフォーマットしたい
- 準備したバックアップメディアをUSB経由でPS3に接続します。
- [設定] - [本体設定] - [バックアップユーティリティ] - [バックアップ]を選択し、バックアップします。
- PS3の電源を落とし、HDDを交換します。
- PS3の電源を入れます。
- ここで以下のようなエラーが出ました。
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| 起動できません。
正しいハードディスクが見つかりませんでした。
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- どうやらSATA 3.0Gb/sで動作させるとPS3では不安定になる可能性があるとのこと。
強制的に1.5Gb/sで動かすには、HDDに付いてあるジャンパピンをいじる方法がありますが、今回買ったHGST製HDDにはジャンパピンが付いておらず、「Feature Tool」という専用ソフトで変更する必要があります。
http://www.hitachigst.com/support/downloads/
ISOイメージやFDイメージ作成バイナリがあるので、環境に合わせて選択します。
今回は、FDに書きこみ、手元にあるノートPCのHDDを一時的に交換して、設定を変更しました。
(その前に、HDDをUSB経由でノートPCへ接続し、そのドライブをダイレクトにVMwareに認識させてみたり、USBで接続した状態でFeature Toolを起動したりしましたが、いずれの場合もFeature Toolではドライブを認識しませんでした。)
- 設定を変更したら、上記のエラーは出なくなりました。
- 今度は以下のようなエラーが出ました。
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| システムソフトウェアが正しく動作できません。PSボタンを押して再起動してみてください。
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- エラーメッセージの続きにあるとおり、公式サイトからアップデートデータをダウンロードし、インストールします。
PlayStation.com(Japan)|PlayStation®3 情報|システムソフトウェア アップデート
- バックアップに使ったHDDに[/PS3/UPDATE]のような階層を作り、そこへダウンロードしたファイルを置きます。
- PS3を起動し、先程のエラーメッセージが表示されたところで、[スタート]ボタンと[セレクト]ボタンを同時に押します。
- HDDをフォーマットするか聞かれるので、指示に従い[スタート]ボタンと[セレクト]ボタンを長押しします。
- フォーマット完了の後、システムアップデートが行われます。
- 初回設定などを済ますと、一応使える状態になります。
- 続いて、バックアップしたデータをリストアします。
- [設定] - [本体設定] - [バックアップユーティリティ] - [リカバリ]を選択し、リカバリします。
- アカウント情報やインストールデータ、セーブデータ、画像、壁紙などが戻っていました。
おそらく、音楽や動画、システム設定なども復元されているのではないかと思います。
検証時の環境 †
参考 †