Last-modified: 2015-04-02 (木) 13:48:46
WindowsTips/Windowsでbashを手軽に使いたい

概要

Windowsにも便利なアプリ(GUI/CUI問わず)が沢山あるので、それらを適切にインストール&使用している分には困ることはありません。
ですが、Windows,Linux(SSH),Mac(ターミナル)を行き来する私にとっては、Windowsでもbashが使えたら便利かと思い試してみました。
お手軽に試す為、今回は私の使うWindows端末には必ず入っているGit bsahを使います。
(Git操作はいつもSourceTreeで行っているため、bash.exeが入っていることは知っていましたが、ずっとスルーしてました)

以下のセットアップ手順を行うと、具体的にはWindowsでfind,grep,xargs,curl,sed,tailなど80程度のコマンドが使えるようになります。
また、そのターミナル内でWindowsのコマンドも実行できます。
sshやscpも使えますが、シェルスクリプトでも無い限り、WindowsなのでPuTTYやWinSCPを使ったほうが生産性が高いでしょう。
また、psは管理者権限だとしてもプロセスを全然表示してくれませんし、オプションは無視、manが無いのでヘルプも確認出来ない・・・」といった具合に、あるけど使いものにならないコマンドや、watchやtimeのように存在しないコマンドも沢山あります。

使っていると欲が出て、apt-get, homebrew, yum, macportsは何処?など意味不明なことを漏らすかもしれません。
そのような症状が出た場合は、使用をお止めいただくか、Windowsを窓から投げ捨ててください。

手順

  1. Gitか、SourceTreeをインストールして、Git bashを使えるようにする
  2. bash.exeのショートカットを任意の場所に作成
    インストール時に作成されるGit bashショートカットだと、ウインドウサイズ、バッファイサイズ、フォントサイズ、文字化け対策などの設定が保存出来ません
  3. bash.exeのショートカットのプロパティを開く
  4. [ショートカット]の[リンク先]に、「--login -i」を追加する
    WS000012.PNG
  5. [レイアウト]から、画面バッファーのサイズ、ウインドウのサイズを好みに合わせる
    (今回私は上から、200,600,200,60にしました)
  6. [フォント]から、なんでも良いのでフォント設定を一度更新
    これを行うと、トウフ表示だった日本語が正しく表示されます
    (私はMSゴシック, フォントサイズを16に変更しました)
  7. C\Users\<ユーザー名>下に、いつもLinuxで使っている内容の.bashrcを作成
    (お気に入りの設定が無いのであれば、たとでばコレとか)
    なおその際、日本語の文字化け対策として、lsのエイリアスを切り"--show-control-chars"を追加してください。
    またLinuxの.bashrc設定そのままだと、対応していないオプション等があるため適宜変更する必要があります
    コレの場合は、dircolors行、grep行はコメントアウトしてください)
  8. ショートカットを起動して動作確認
    WS000013.PNG

補足

ちなみに、Windows版busyboxなんてあるのかなと探してみたらあり、それを使うとpsなどの出力がマシになりました。
よりちゃんとしたければ、昔ながらのCygwinか、最近は別のソリューションもあるようです。

まとめ

これでゴミであるcmdや、手入力は御免こうむるPowerShellでシェル操作をしなくてすむかもしれません。
(PowerShellはスクリプトなら酷く我慢して書けますが(IDEが貧弱で嫌気はさしますが)、手入力では絶対に使いたくないです)

言い訳

けっしてWindowsすべてをDisっているわけではありません。
私の好みが
Windows(GUI),Linux(Shell) >>> Mac(Shell) > Mac(GUI) > Linux(GUI) >>> Windows(Shell)
なだけです。

検証時の環境