Last-modified: 2011-12-26 (月) 01:24:45
WindowsTips/SSDに対して過保護になる

概要

SSDはHDDに比べ高速であるというメリットと、書き換え回数に上限があるというデメリットが知られている。
書き換え回数に上限があるという欠点は、普段使いPCとしては精神衛生上あまり良くない。
Windows7は、あらかじめSSDの利用についてある程度自動で最適化してくれているが、ここではさらに踏み込んでカスタマイズしてみることにする。
具体的には以下のようなカスタマイズを行う。

  • ユーザデータ、プログラムデータをHDDに配置。
  • テンポラリフォルダをHDDに配置。
  • ページファイルをHDDに配置。

なお、今回のSDD/HDD構成は以下の通り。

物理メディアボリューム名容量
SSDSystem(C:)80GB
HDDTemp(D:)100GB
VirtualMachine(E:)300GB
Data(F:)1.5TB

カスタマイズ1.ユーザデータ、プログラムデータをHDDに配置

  1. WAIK(Windows Automated Installation Kit)をインストール。
    (別バージョンが入っている場合、アンインストールする必要がある)
    Download details: Windows® AIK for Windows® 7
  2. Windows system Image Manager起動。
    [ファイル] - [Windowsイメージの選択]。
    WS000001.PNG
  3. イメージの選択。
    WS000002.PNG
  4. カタログファイル作成。
    WS000003.PNG
  5. カタログファイル作成中。
    WS000004.PNG
  6. 完了。
    WS000005.PNG
  7. Windows イメージペイン内で検索ウィンドウを表示。
    [ProfilesDirectory]を検索し、ヒットしたものを応答ファイルへ追加(amd64、x86両方)。
    Valueを[D:ProfilesDirectory]に設定。
    [ProgramData]も同様に検索し、追加。
    valueを[D:\ProgramData]に設定。
    ※下の画像では、OEMInfomation(OEM情報)も入れているが、SSD最適化とは関係ない。
    WS000006.PNG
  8. ファイルを[Autounattend.xml]として保存し、USBメモリにコピー。
    ※下のXMLは、OEMInfomation(OEM情報)を抜いている。
    Everything is expanded.Everything is shortened.
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    <?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
    <unattend xmlns="urn:schemas-microsoft-com:unattend">
        <settings pass="oobeSystem">
            <component name="Microsoft-Windows-Shell-Setup" processorArchitecture="x86" publicKeyToken="31bf3856ad364e35" language="neutral" versionScope="nonSxS" xmlns:wcm="http://schemas.microsoft.com/WMIConfig/2002/State" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
                <FolderLocations>
                    <ProfilesDirectory>D:\ProfilesDirectory</ProfilesDirectory>
                    <ProgramData>D:\ProgramData</ProgramData>
                </FolderLocations>
            </component>
            <component name="Microsoft-Windows-Shell-Setup" processorArchitecture="amd64" publicKeyToken="31bf3856ad364e35" language="neutral" versionScope="nonSxS" xmlns:wcm="http://schemas.microsoft.com/WMIConfig/2002/State" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
                <FolderLocations>
                    <ProfilesDirectory>D:\ProfilesDirectory</ProfilesDirectory>
                    <ProgramData>D:\ProgramData</ProgramData>
                </FolderLocations>
            </component>
        </settings>
        <cpi:offlineImage cpi:source="wim:c:/users/paburica/desktop/windows7/install.wim#Windows 7 PROFESSIONAL" xmlns:cpi="urn:schemas-microsoft-com:cpi" />
    </unattend>
  9. インストール対象マシンにWindows7のインストールディスクを入れて起動。
  10. Windows7インストール画面が表示されてから、先ほど準備したUSBメモリをさす。
    aaa
  11. 確実に設定XMLを読み込ませるため、[今すぐインストール]ではなく、[コンピューターを修復する]を選択。
  12. [システムの回復オプション] - [コマンドプロンプト]
    Everything is expanded.Everything is shortened.
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    # 設定XMLファイル(I:\Autounattend.xml)を指定してセットアップを開始
    setup.exe /unattend:I:\Autounattend.xml
  13. インストール完了後、管理者権限でコマンドプロンプト実行。
    Everything is expanded.Everything is shortened.
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    !
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    !
    
    # [C:\Users]に[D:\ProfilesDirectory]のシンボリックリンクを作成
    mklink /D C:\Users D:\ProfilesDirectory
    # [C:\ProgramData]を削除(一時ファイルらしいデータがいくつか出来ていた)
    rmdir /S C:\ProgramData
    # [C:\ProgramData]に[D:\ProgramData]のシンボリックリンクを作成
    mklink /D C:\ProgramData D:\ProgramData

カスタマイズ2.テンポラリフォルダをHDDに配置

  1. Dドライブ直下に[temp]フォルダ作成。
  2. [コンピュータ]のコンテキストメニューから[プロパティ] - [システムの詳細設定] - [環境変数]
    WS000007.PNG
  3. [システム環境変数]の[TEMP]、[TMP]値を[D:\temp]に設定。
    WS000010.PNG
  4. 再起動が必要。

カスタマイズ3.ページファイルをHDDに配置

  1. [コンピュータ]のコンテキストメニューから[プロパティ] - [システムの詳細設定]
    [パフォーマンス] - [設定]
    WS000007.PNG
  2. [詳細設定]タブ - [仮想メモリ] - [変更]
    WS000008.PNG
  3. Cドライブはページングファイルなし。
    Dドライブにシステム管理サイズで割り当て。
    今までは盲目的に固定サイズでページファイルを確保していたが、効果がわかったことが一度もないので、今回はOS任せにした、
    WS000009.PNG
  4. 再起動が必要。

検証時の環境

項目名称
CPUIntel Core i7 860
メモリ2x Corsair CMX4GX3M2A1600C9 (DDR3 PC3-12800)
SSDIntel X25-M Mainstream SATA SSD SSDSA2MH080G2R5
HDDWestern Digital WD20EARS
OSWindows7 Professional x64
マザーボードASUS P7P55D-E
GPU玄人志向 GF-GTX260-E896G2

参考