概要 †
SSDはHDDに比べ高速であるというメリットと、書き換え回数に上限があるというデメリットが知られている。
書き換え回数に上限があるという欠点は、普段使いPCとしては精神衛生上あまり良くない。
Windows7は、あらかじめSSDの利用についてある程度自動で最適化してくれているが、ここではさらに踏み込んでカスタマイズしてみることにする。
具体的には以下のようなカスタマイズを行う。
- ユーザデータ、プログラムデータをHDDに配置。
- テンポラリフォルダをHDDに配置。
- ページファイルをHDDに配置。
なお、今回のSDD/HDD構成は以下の通り。
物理メディア | ボリューム名 | 容量 |
SSD | System(C:) | 80GB |
HDD | Temp(D:) | 100GB |
VirtualMachine(E:) | 300GB |
Data(F:) | 1.5TB |
カスタマイズ1.ユーザデータ、プログラムデータをHDDに配置 †
- WAIK(Windows Automated Installation Kit)をインストール。
(別バージョンが入っている場合、アンインストールする必要がある)
Download details: Windows® AIK for Windows® 7
- Windows system Image Manager起動。
[ファイル] - [Windowsイメージの選択]。
- イメージの選択。
- カタログファイル作成。
- カタログファイル作成中。
- 完了。
- Windows イメージペイン内で検索ウィンドウを表示。
[ProfilesDirectory]を検索し、ヒットしたものを応答ファイルへ追加(amd64、x86両方)。
Valueを[D:ProfilesDirectory]に設定。
[ProgramData]も同様に検索し、追加。
valueを[D:\ProgramData]に設定。
※下の画像では、OEMInfomation(OEM情報)も入れているが、SSD最適化とは関係ない。
- ファイルを[Autounattend.xml]として保存し、USBメモリにコピー。
※下のXMLは、OEMInfomation(OEM情報)を抜いている。
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| <?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<unattend xmlns="urn:schemas-microsoft-com:unattend">
<settings pass="oobeSystem">
<component name="Microsoft-Windows-Shell-Setup" processorArchitecture="x86" publicKeyToken="31bf3856ad364e35" language="neutral" versionScope="nonSxS" xmlns:wcm="http://schemas.microsoft.com/WMIConfig/2002/State" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
<FolderLocations>
<ProfilesDirectory>D:\ProfilesDirectory</ProfilesDirectory>
<ProgramData>D:\ProgramData</ProgramData>
</FolderLocations>
</component>
<component name="Microsoft-Windows-Shell-Setup" processorArchitecture="amd64" publicKeyToken="31bf3856ad364e35" language="neutral" versionScope="nonSxS" xmlns:wcm="http://schemas.microsoft.com/WMIConfig/2002/State" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
<FolderLocations>
<ProfilesDirectory>D:\ProfilesDirectory</ProfilesDirectory>
<ProgramData>D:\ProgramData</ProgramData>
</FolderLocations>
</component>
</settings>
<cpi:offlineImage cpi:source="wim:c:/users/paburica/desktop/windows7/install.wim#Windows 7 PROFESSIONAL" xmlns:cpi="urn:schemas-microsoft-com:cpi" />
</unattend>
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- インストール対象マシンにWindows7のインストールディスクを入れて起動。
- Windows7インストール画面が表示されてから、先ほど準備したUSBメモリをさす。
aaa
- 確実に設定XMLを読み込ませるため、[今すぐインストール]ではなく、[コンピューターを修復する]を選択。
- [システムの回復オプション] - [コマンドプロンプト]
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!
| setup.exe /unattend:I:\Autounattend.xml
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- インストール完了後、管理者権限でコマンドプロンプト実行。
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!
-
!
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!
| mklink /D C:\Users D:\ProfilesDirectory
rmdir /S C:\ProgramData
mklink /D C:\ProgramData D:\ProgramData
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カスタマイズ2.テンポラリフォルダをHDDに配置 †
- Dドライブ直下に[temp]フォルダ作成。
- [コンピュータ]のコンテキストメニューから[プロパティ] - [システムの詳細設定] - [環境変数]
- [システム環境変数]の[TEMP]、[TMP]値を[D:\temp]に設定。
- 再起動が必要。
カスタマイズ3.ページファイルをHDDに配置 †
- [コンピュータ]のコンテキストメニューから[プロパティ] - [システムの詳細設定]
[パフォーマンス] - [設定]
- [詳細設定]タブ - [仮想メモリ] - [変更]
- Cドライブはページングファイルなし。
Dドライブにシステム管理サイズで割り当て。
今までは盲目的に固定サイズでページファイルを確保していたが、効果がわかったことが一度もないので、今回はOS任せにした、
- 再起動が必要。
検証時の環境 †
項目 | 名称 |
CPU | Intel Core i7 860 |
メモリ | 2x Corsair CMX4GX3M2A1600C9 (DDR3 PC3-12800) |
SSD | Intel X25-M Mainstream SATA SSD SSDSA2MH080G2R5 |
HDD | Western Digital WD20EARS |
OS | Windows7 Professional x64 |
マザーボード | ASUS P7P55D-E |
GPU | 玄人志向 GF-GTX260-E896G2 |
参考 †