LinuxTips/inode枯渇 - Void of Knowledge

Last-modified: 2014-12-09 (火) 23:12:58

概要
実験
後記
検証時の環境

概要 †

inode枯渇の実験

背景：
ext3(ブロック)はext4(バランス木)に比べて、ファイル数が増えた場合の性能劣化が激しいらしい→実際にやってみたくなる。
とりあえず9,000,000ファイル程度を作ってみるか→3,000,000ファイル程度で止まってしまいここに至る。

↑

実験 †

ソース(test.sh)
barディレクトリに、空ファイル30,000を持つサブディレクトリを300個作成します。
システムに影響のないパーティションで実行してください（rootfsで実行しないでください）
試す場合は300、30,000というパラメータを適宜変更してください。

-
!

#!/bin/bash
 
rm -rf bar > /dev/null
mkdir bar
pushd bar
 
for ((i=0; i<300; i++))
{
    mkdir $i
    echo "[" `date +%H:%M:%S` "]Start $i..."
    touch $i/{1..30000}.txt
}
 
popd

実験するパーティションを作成
私は仮想マシンに仮想ディスク(50GB)を追加して行いました。

sudo fdisk /dev/sdb
n
p
w
 
sudo mkfs.ext3 /dev/sdb1
sudo mkdir /mnt/foo
sudo mount -t ext3 /dev/sdb1 /mnt/foo

実行前のinode確認

 
 
-
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|

df -i
 
# 50GB
# Inodes：3,276,800
# IUsed：14
# IFree：3,276,786
# IUse%：1%

実行

-
!
 
-

# /mnt/fooで実行
sudo time -p ./test.sh
 
# 3,276,786消費以降、全て失敗

実行後のinode確認

 
 
-
|
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|
|

df -i
 
# 50GB
# Inodes：3,276,800
# IUsed：3,276,800
# IFree：0
# IUse%：100%

↑

後記 †

inodeサイズはファイルシステム作成時に、デバイスのサイズによって自動で決まります。
任意の値にする場合、例えばmkfs.ext3ならば-iオプションでバイト数/inode数の比率で指定します。
上の実験の場合、1GBあたり65536ノードという自動設定が効いていることになります。

↑

検証時の環境 †

Windows7 Professional SP1 x86
- Virtual box 4.3.18
  - Ubuntu 14.04 LTS x86_64